ヨーロッパでは科学的にも硬水の効用を証明
健康の管理や促進のためにミネラルウォーターを買うという考え方は、国民1人あたりの消費量が日本の10倍以上という“ミネラルウォーター先進国” のフランスやイタリアでは常識といっていい概念です。
ヨーロッパのEU加盟国の統一基準では「飲みつづけることで健康に好適な特性のあることが科学的・医学的、または臨床学的に証明されていること」が、ナチュラルミネラルウォーターの1つの条件に挙げられています。
こうした基準がもうけられたことからもわかるように、ヨーロッパの人々は水への関心や知識が高く、「科学的に健康にいいと証明されているから買う」といった能動的な理由でミネラルウォーターが買われているのです。
日本に比べてヨーロッパでは硬水愛飲者が多いことも、これで納得できますね。硬度の低い軟水は清涼感があり料理やお茶には向きますが、飲むことによってミネラルを摂取するという目的にはかないません。
逆にカルシウムイオンとマグネシウムイオンが豊富に溶けこんだ硬水は、あまり料理向きではありませんが、飲みごたえがあり不足しがちなミネラルを体内に吸収することができるのです。両者の中間に位置する中硬水は料理などにもつかえ、ミネラル摂取にも役だってくれる存在です。