目的をもって硬水を飲む人が増えました
現在、日本では500種類以上のミネラルウォーターが流通しています。すごい数ですよね。それだけ消費者に水道水不信が高い証拠でもあるのですが、「おいしいから、安全だから」だけではなく、最近は「健康のために」ミネラルウォーターを飲む人ががぜん増えているのです。
ミネラルウォーターには硬度=カルシウム量+マグネシウム量によって、3つの種類があります。日本では硬度0~178未満を軟水、178以上357以下を中硬水、357以上を硬水と定義して分類。硬度が高いほどカルシウムとマグネシウムの量が増え、そのため口当たりが重く独特の渋みのような味が生じてくるわけです。
ペットボトルウォーター市場でも有数の人気商品となった海洋深層水や、ダイエット効果・便秘解消効果のある水として若い女性を中心に人気があるフランス産のコントレックスなどは、日本の一般的なミネラルウォーターの数十倍もの硬度があり、決して誰もがおいしいと思う水ではありません。
しかも炊飯や料理にも向かない。なのになぜ売れているのか、それは、多くの人々が硬水を“健康食品”として認識しはじめたからにほかならないのです。消費者の意識がヨーロッパレベルに変化してきたといえるでしょう。